【インサイドストーリーより】
死刑を宣告するものが自ら手を下す。それがスターク家のしきたりでネッドの人柄も表している。リーダーが手本を見せるのがスターク家の気風だ。ネッドはシーズン1の礎石となる人物。物語のほとんどが彼を中心に展開する。
ネッドとロバートバラシオンは幼馴染だ。二人は若い頃から兄弟のように育てられた。一緒に酒を飲んだり女の子を追いかけたり。戦にも一緒に行った。ロバートがはるばる訪ねた理由は新たな「王の手」が必要になったからだ。彼は当然、ネッドを選んだ。
デナーリスは幼い頃、祖国を追放されたが、本人は覚えていない。狂王エイリス・ターガリエンの末娘だ。父も家族も祖国も知らない。兄のヴィセーリスしかいない。彼女は兄に育てられた。ヴィセーリスの目的はただ1つ。奪われた父の玉座を奪い返すことだ。彼女が頼れるのは兄だけだ。だから冷酷なヴィセーリスにどんなに虐待されても言いなりになるしかない。逆らえばもっとひどい目に遭うからだ。
彼女は人生の目的や本当の自分を探している。彼女の奥深くには、眠っている何かがある。そして彼女はそれに気づき始めている。ドラスク人の中に放り込まれてドラゴンの卵を見た時、彼女はこう考え始める。「自分の属する場所があるはずだ」と。彼女が王国に戻る気になったのは自分のルーツを知るためだ。
ジョンはウインターフェル城で育ったがスターク家の一員ではなく落し子だから苦労もあった。特権ある貴族とともに育っても彼自身は貴族じゃない。そのせいでジョンは劣等感を抱えて生きている。ジョンに将来はない。あるのは兄弟の情けだけだ。彼とロブの絆はとても強いが居場所がないという思いが常にある。彼には本当の将来がない。