①マージェリー、再び王妃に

レンリーの死によって王妃の道は絶たれていたが、再び表舞台に登場した。

②リトルフィンガー、サンサを故郷へ帰す?

窮地に立たされたサンサはリトルフィンガーが心強くみえただろう。自分が成り上がることに執着しているリトルフィンガーはサンサのことも出世のために利用するのか?

③スタニス、火の中に何を見た?

ロードオブライトに仕える者が、そうでない者に火を見せる。この構図はシーズン7でも登場する。

④ヴァリスがティリオンという男をどう見ているかがわかる言葉

「あなたの貢献を理解するものは大勢います。何も与えられず歴史にも残らないでしょうが、私たちは忘れません」

王ではなく国に仕える者と、自らを称するヴァリス以上にティリオンの功績を理解しているひとはいないのかもしれない。味方になりたいのだが、「国」のためには味方になるわけにはいかない…シェイを連れてくるということだけが唯一にして最大の感謝の意なのかもしれない。ヴァリスという人間の深さを知れるシーンである。

⑤ヴァラー・モルグリス

「顔のない男」とは何か、少し明らかになった。ジャクエンが一瞬で顔を変えたのが印象的なシーンである。強さよりも、まずは家族を求めたアリア。ジャクエンと再会することはできるか?そしてコインをブレーヴォス人に見せるとどうなるのか?ヴァラー・モルグリスとはどういう意味か?ジャクエンの再登場に期待したい。

⑥クォリン

第8話で「相手を信じさせるために必要なことをすればいい」とジョンに話した。クォリンは自らの命と引き換えに、ジョンに野人からの信頼を与えた。

⑦ザロの金庫の中身の真相

ことあるごとに、ザロは金庫によって自分の財力を主張し交渉に使ってきた。


<インサイド・ストーリーより>

デナーリスは大きく変わったと思う。この第2章の最後の数話で。これまでずっと、彼女は他人に助けを求めてきた。だが最後に自力で進むしかないと悟る。玉座は他人の助けで取り戻すものでなく、自分で奪取するのだと。他人は頼れないと気づく。

彼女は王位を継承する立場にない。七王国を手にするには征服するしかない。彼女はその意味を悟る。以前、カールドロゴに征服を頼んでいた時は、意味を理解してなかったと思う。だが今やそれが戦争を意味すると知り、破壊と殺戮でのみ達成できると彼女は理解する。本章の最後でターガリエンの末裔、そしてドラゴンの母として自立する。

戦でのティリオンの働きを知らない者の方が多い。彼は「王の手」を解任され城の外れの陰気な部屋で、大怪我をした体で床に伏せている。意識を失っている間に彼の立場は一変し、地位は急落した。しかも悪いことに彼を看病しているのは、先日、ティリオン自ら投獄した男だ。事態が一気に悪化した。ティリオンのおかげで王都は陥落を免れたのに、褒章を受けるどころか罰せられる。

本作はファンタジーで現実にない要素が出現する。登場人物たちはそれらの要素に対し、リアルな反応をする。現実世界に魔法が現れたら恐らく我々も、似たような反応をするだろう。そして魔法は辺境からやって来る。メリサンドルの出身地である極東やデナーリスのいる地やそして北部、ホワイト・ウォーカーの不死者の軍団だ。それらが世界の中心に向かうが、中心の人々はまだ何も知らない。視聴者だけがそれに気づいている。ホワイト・ウォーカーは全員にとって脅威であり、今後、皆が直面するが登場人物たちは誰も認めない。第2章の締めとして最高にふさわしい。視聴者はこれでうかがい知る。冬が来たれば、ウェスタロスの人々に何が起こるか。