①ワイルドファイア恐るべし

シーズン2の第5話でティリオンが知ることになった鬼火(ワイルドファイア)を見事に作戦に活かしきった。船に火のついた矢を命中させたブロンの功績は大きい。

②ポドリック、ティリオンを救う。

ティリオンの窮地を槍のひと突きでポドリックは救う。このことにより、ティリオンのポドリックに対する信頼は確固たるものとなる。

ジョンがモーモント総帥をワイトから救ったのと同様に、またダヴォスがスタニスの食料危機を救ったのと同様にに、部下が上司を救うことで確固たる信頼が生まれるというケースがよく登場する。

③ハウンドとスターク家

兄マウンテンに負わされた顔の火傷が、ハウンドという人間の生き方を決める上でどれだけ重要になっているのかということが、今回の戦で鮮明になった。ハウンドと火。この関係は今後の話でも触れていくテーマだ。

サンサはハウンドについていくことはなかったが、スターク家との関わりは今後も続く。城を去ったあとのハウンドの生き方に注目したい。

<インサイド・ストーリーより>

ブロンとハウンドは性格が正反対だ。ブロンは、一緒にいて楽しいタイプ。片やハウンドは、大抵の人に対して無口。でも中身はよく似ている。2人とも何度も戦場で戦ってきた。死と直面してきたがどちらもそれを恐れない。他人からどう思われるかも気にしない。

2人が対立するのは彼らのボスが違うからだ。シーンの最後に2人は一緒に飲む。ただ単に2人が同じ側で戦うというだけでなく根本的には同類だと指し示している。

もうティリオンは自分が行くしかない。兵を指揮できるのは彼だけ。ティリオンは戦士ではないが勇敢だ。恐怖を感じた上の行動だから一層勇敢である。ティリオン役のピーターが微妙な変更をする。台本とは違うが、実に秀逸だ。同じことを2度言うが、1度目は小声でつぶやく。「俺が率いる」自分の下した決断に衝撃を受けた表情をする。そしてまた言う。「俺が指揮官だ」。本人も自分の行動に驚いたかどうか難しい問題だが、この演技のおかげで驚いたというのがわかる。

今シーズンのティリオンに、もう身勝手さは見られない。リーダー、政治家、参議として最善を尽くそうとする。アクション派ではない。でも勇敢だし、きちんとわきまえている。リーダーは前進して戦わねばならないと。

サーセイは苦労続きだ酒飲みの夫が死んで以降、彼女自身が酒に溺れ始めた。苦境の彼女を慰めてくれるのは、ティリオンを苦しめること以外は酒だけだ。ティリオンの作戦を彼女は知らない。大軍が町に押し寄せ、為す術を知らない。負ければそれまで。無残な死が一族を待つだけと思っている。

サンサは完璧すぎて愚直とも言える。その純朴さが、ある時点でサーセイを逆なでする。いろいろ見てきたのに世間知らずすぎる。そこでサーセイは自ら教育しようとする。サンサの身に何が起こるか教え、彼女が驚き苦しむ姿を見て、サーセイは屈折した喜びを得る。