ゲームオブスローンズの世界を楽しむための解説

ジョン・スノウ、デナーリス・ターガリエン、ティリオン・ラニスター、サーセイ・ラニスター、ジェイミー・ラニスター。シーズン1から最終シーズンまでの主要人物である5人に関する伏線についての考察。壁の北の戦い、ウェスタロスの鉄の玉座を巡る戦争、デナーリスの玉座奪還の3つの軸のつながりについて。伏線を楽しむための解説。

①ゴーストがくわえてきた、切り落とされた手の真相

壁の北へ調査にいったナイツウォッチの手だった。北に向かった3人のうち、ジョンの叔父、ベンジェンの生死は不明。

②ネッドの罪状

ロバートの弟たちと共謀し、太子の即位を否認した。

③サンサが書いた手紙

ウインターフェルへ送った「王都へ赴き新王に忠誠を誓え」という手紙。サーセイに脅されて書かざるをえなかったとはいえ、この事実はのちに、サンサを窮地に陥らせることになる。

④壁が作られた目的

サムが学匠エイモンの部屋で読んだ本に書かれていたこと「ホワイトウォーカーは何千年も目の下で眠る。目を覚ました時、壁が高ければいい」。壁はどうやって誰が作ったのかは、まだ明らかになっていないが、その目的はホワイトウォーカーの脅威から守るためというのが推測される。

⑤バリスタン・セルミーが王の楯総帥を解任される

彼はどこへ向かうのか。再登場に注目したい。

①タイウィン・ラニスターが初登場

これまで名前が何度も登場していたタイウィン公がここで初登場。ティリオンへの愛情は全く感じられない。

②リトルフィンガーとキャトリン・スターク

幼少の頃から、キャトリンのことを好きだったと言う。キャトリンはネッドの兄ブランドン・スタークと婚約をしていた。ブランドンに対してリトルフィンガーは決闘を申し込み敗れたが、キャトリンの懇願により軽傷で済んだ。その後、ブランドンは父と共に狂王に殺され、キャトリンはネッドと結婚した。

この事実をみても、リトルフィンガーはネッドに対して私怨を持っていることは容易に想像できる。彼の真の目的が何なのか分からないが、少なからずこの私怨は彼が執着しているところである。

また、キャトリンと幼少の頃からの知り合いであったということは、妹のライサとは仲がよかったのかどうか?今後、注目してもらいたい。

③何故、野人は南にやってきたか

壁の南の人間が信じていないものを、北の人間は確かに信じている。差し迫った危機と捉えている。ジョンのダイアウルフ、ゴーストが壁の北で加えてきた切断された手は、そのことと関係しているのか?

④デナーリス暗殺未遂とジョラー

ヴァリスへの密告により、デナーリス暗殺の引き金を引いたのは、ジョラーなのに、それを未遂に終わらせたのもジョラーである。ジョラーはデナーリスに特別な感情を抱いているとヴィセーリスに指摘されている。

暗殺阻止により、ジョラーに対するデナーリスやドロゴの信頼は増すことになった。だが、もし自分が内通者であることをデナーリスに知られてしまったら?もしも王都の中枢から、デナーリスの元へやってくる人物がいるとすれば、それはジョラーにとっては大きな脅威になる。

⑤反旗を翻すレンリー

味方に引き入れようとするネッドの意に反し、ロバートの二番目の弟レンリーはロラス・タイレルと共に王都を去る。一番目の弟の名前は、スタニス。

⑥サーセイの反撃

ジョフリーがロバート王の嫡出児ではないことを突きつけ、王都を去るようにネッドはサーセイに迫った。しかしサーセイはジョフリーをすぐさま即位させることで、その脅しをねじ伏せた。先手必勝。

⑦リトルフィンガーの策略「私を信じるなと言ったはずだ」

ネッドを華麗に裏切るリトルフィンガー。第7話のラストシーンは目に焼き付けておいてほしい。

①デナーリスと炎

デナーリスは熱い卵に触れても全く火傷をしなかった。デナーリスが特別な存在であることがわかる。

②ロブとシオン

シオンがネッドに抱いている感情は、ロブが抱いてるそれときっと変わらない。ネッドが捕虜であるシオンを我が子同然に育ててきた証拠であり、ネッドという人物の偉大さもうかがえる。しかし、ロブとシオンには決定的な違いがある。ロブはスターク家であり、シオンはグレイジョイ家であるということだ。

③マンス・レイダーとは?

ブランを襲った3人組は、壁の北に住み、「野人」と呼ばれている人々。ナイツウォッチである、ブランの伯父ベンジェンのことも認識している。ここではじめて名前が登場する、マンス・レイダー。野人たちにとって重要な人物である。

④ティリオン絶対絶命の危機に名乗りをあげるブロンがかっこよすぎる

宿屋でティリオンがキャトリンに捕まったときから、同行している男。第4話でも、ティリオンとブロンの会話するシーンがあるが、ティリオンとしてはここで代理の騎士を名乗り出てくれる計算など全くなかったはずだ。ブロンがいなければ、ここでティリオンの人生は終わっていた。二人の絆の物語の始まりである。

⑤ベリック・ドンダリオンが初登場

マウンテンことサンダー・クレゲインは馬上槍試合で暴れたあと、山賊のように悪逆非道の行いをする。それにはジェイミーたちの父、タイウィン・ラニスターが関わっている疑いが。このときマウンテンの討伐に任命されたのが、ベリック・ドンダリオン。字幕ではベリック公となっている。ベリックの本格的な出番はのちにあるが、ここで初登場しているのは見落としがちだ。

⑥決闘裁判とは?

今後も決闘裁判は登場する。裁判にかけられたものは、決闘裁判を申し出る権利があり、本人ではなく代理人に戦ってもらうこともできる。戦いに勝った場合は免責となるようだ。

⑦バラシオン家の髪の色の真実にネッドが気づく

第5話までのなかで、髪の毛の色に言及するシーンがいくつかあった。王妃サーセイの最初の子供は黒髪であったと言っているし、ロバート王の落とし子ジェンドリーも黒髪だった。そして、本によるとロバート王の子供たち以外のバラシオン家の人間は皆、黒髪だった。ジョン・アリンが最期に遺した言葉「種は強い」は、ここに繋がってくる。

大きく3つの話の流れがある。これを抑えておくだけでもだいぶ見やすくなる。

①鉄の玉座を巡る戦い

②壁の北での戦い

③デナーリスが鉄の玉座を奪還するための戦い

この3つが大きな軸となっていて、物語は進んでいく。はじめは独立してそれぞれの軸は進んでいくが、シーズンが経過していくに連れて、少しずつその軸は交わっていくことになる。

スターク家。

<シーズン1>

父 ネッド・スターク

母 キャトリン

長男 ロブ

長女 サンサ

次女 アリア

次男 ブラン

三男 リコン

ネッドの落とし子(私生児) ジョン・スノウ

スターク家の兄弟と共に育った シオン・グレイジョイ

・・・以上の8人がネッドが城主を務めるウインターフェルに暮らす面々。

これに加えてストーリーに関わるスターク家の人間として

ネッドの弟 ベンジェン

ナイツウォッチの一人。ジョンは彼に連れられてナイツウォッチに加わる。シーズン1に登場してしばらくは登場することはないが、後のシーズンでジョンだけではなく、次男ブランにとっても重大なキーパーソンとなる

ネッドの妹 リアナ

彼女のことについては、登場人物たちの会話のなかで、どんな人物でどんな経緯で亡くなったのかを知ることになるが、家同士の関係もよく理解できていない序盤では、その構図を理解するのはなかなか難しい。ただ、リアナに関する情報はできるだけ聞きもらさず、留めておくのがよい。彼女の真実が後のシーズンの大きな鍵となるからだ。

シーズンの序盤で、頭にいれておくこととしては、狂王ターガリエンの息子で、デナーリスとヴィセーリスの兄であるレイガーによって、リアナが誘拐されたという出来事が、多くの人物の人生に影響をもたらし、その後の歴史を強く動かしたということ。

ロバート・バラシオンが反乱を起こし、現在7王国の王であることもこの出来事に起因している。

 

 

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