ゲームオブスローンズの世界を楽しむための解説

ジョン・スノウ、デナーリス・ターガリエン、ティリオン・ラニスター、サーセイ・ラニスター、ジェイミー・ラニスター。シーズン1から最終シーズンまでの主要人物である5人に関する伏線についての考察。壁の北の戦い、ウェスタロスの鉄の玉座を巡る戦争、デナーリスの玉座奪還の3つの軸のつながりについて。伏線を楽しむための解説。

①ブランの能力と森の子

ブランが語る夢のような体験は、狼の行動そのものである。ばあやが言う、動物と一体となれる能力は本当にあるのかもしれない。

森の子は、ホワイトウォーカーとも深く関係している。メイスターは「ドラゴンは消え」と語るが、現実としてデナーリスの元にいる。では巨人も森の子も本当にいなくなってしまったのか?

②マージェリーとブライエニーが初登場

レンリーの隣にいる女性がマージェリー。ロラス・タイレルの妹である。この作品の登場人物の中でも、出世欲の強い女性といえる。

ロラスを破ったのがタースのブライエニー。発情した馬を使ったという事情はあるにせよ、馬上槍試合でマウンテンを破ったロラスに勝ったということで、彼女の強さが分かる。ある出来事をきっかけに、スターク家と深く繋がることになる。今後の活躍に注目してもらいたい。

③ロラスとレンリーの危険な関係を認識していたマージェリー

この事実は彼女の命取りになる。上昇するためなら清濁を併せ呑む、彼女の信念の強さが伺える。

④ロブへの手紙を燃やすシオン

このとき、シオンがスターク家と共に歩む道は閉ざされた。もうひとつの家族であるスターク家を裏切ったシオンは本当に割り切れているのか?彼の葛藤はまだ終わりでないのかもしれない。

⑤アリア、ジャクエンを救う

火に迫られ逃げ場のないジャクエンはアリアに助けられる。アリアを見つめるジャクエン…彼は一体何者なのか、アリアにどんな影響を与えていくのか。

 

【インサイドストーリーより】

3つのシーンが連なり、ティリオンは3人(パイセル、ヴァリス、リトルフィンガー)に同じ罠を仕掛ける。彼は、姉の情報源であり前「王の手」を裏切った犯人を知りたい。ティリオンの機知が表れたシーンだ。3シーンが合わさり全体が成り立つ。彼は3人に敬意を払っている。好意があるとは言えないが、油断ならないだけに敬意を払う。情報を得るだけでなく分からせたい。誰が新しいボスでどんなやり方をするか。ゲームのルールを思い知らせる。

男女差別は根深く、女の騎士はあり得ない世界だ。ブライエニーのような名家の娘は嫁ぐのが当然。ロラスのように戦うことは期待されていない。常に力を示す必要があり、実際男を上回っている。有名な戦士ロラスを倒すのだから。

男が力を持つ世界だが、ブライエニーがいた所では夢を追うのが許された。自分を変えずに済んだ。好きなことを許されたアリアと同じだ。キャトリンに言葉はないがブライエニーの言葉を聞きいい表情をする。アリアを思い出している。ずっと会っていない愛する娘を。ブライエニーとアリアは別人であるが、ブライエニーはアリアが憧れた姿だ。キャトリンは2人の女剣士を重ね合わせている。

違う立場の人間になりたいと思う気持ち。それは誰しもが持つ欲求だ。その感情は普遍的に思われる。そしてシオンはそのいい例だ。家族には忠実でなくてはならない。ロブは母の忠告通り、シオンの元へやるべきじゃなかった。彼の忠誠が揺らぐことを懸念して。原作でもドラマでもシオンの役どころは面白い。そして決断を迫られる、手紙を燃やす場面ができた。象徴的な者を使うことで見た人は共通の感情を覚える。言葉では語らず、燃える手紙がすべてを語る。

燃える手紙がすべてだ。でも彼の洗礼を受ける場面が彼の選択を明確にし、家族に受け入れられる意味の大きさが分かる。それまで彼には真の家族として受け入れられた記憶はない。セリフがないのに多くが語られる場面だ。

 

①ジャクエン初登場

牢の中からアリアに話しかける男。彼は今後のアリアに大きな影響を与える。

②ジェンドリーが狙われる理由

第1話の最後で、ロバート前王の落とし子と思われる子供たちが次々に処刑されている。ジェンドリーもその対象のひとりということになる。

③壁の向こうの王

これは野人たちを率いる、元ナイツウォッチのマンス・レイダー。死者たちについて唯一ティリオンだけが、信じ始めているようだが、他の者達は全く意に介していない。では彼らはどうやれば信じるのだろうか?

④サムとジリ

生まれた男の子は一体どうなるのか?言葉に詰まるあたり、穏やかではなさそうだが・・・。ジョンには反対されてしまったが、サムは彼女を救うことができるのか?

⑤従士ポドリックと壁に飛ばされたジャノス

前王の手であるネッドを裏切ったジャノス。ジョンたちのいる壁にいかされることになった。このようなクセのある人物は当然、壁でも厄介ごとを起こしそうだ。彼の再登場に注目したい。

そして、ティリオンの従士ポドリックが初登場。頼りなく見える彼だが、ティリオンの大きな助けになっていく。

⑥現実を思い知らされるシオン

ネッドにわが子同然に育てられてきたシオン。ロブと兄弟のように育ってきたシオン。しかし、シオンの父ベイロンにとってのネッドは、自分の子供たちを殺した男であり、息子を人質にとっている男である。スターク家の一員としてこの戦争を捉えてるシオンの思考はベイロンにとって理解できるものではない。父に直接現実を突きつけられたことで、シオンはスタークではなくグレイジョイなのだと思い知る。シオンはロブの味方でいつづけることができるのか?

⑦サーセイとティリオンの確執にある核心

「いつもおかしかった。でも最初のジョークが生涯で一番。あなたが生まれたせいで私の母がなくなったことよ」。生まれた瞬間に、二人の間には決して溶けない壁ができたのだ。

⑧クラスターの男の子の行方

謎になっていた、「もしも男の子が生まれたらどうなるか?」の答えが少し見えた。クラスターによって差し出された赤ん坊を持って行ったのは何者なのか?

⑨紅の女祭司とスタニス

スタニスには娘が一人いる。「息子をあげる」という言葉の意味は、戦争の局面に大きな影響を与えることになる。

①ナイツウォッチ、エッド登場

ジョンに「こんな家で生まれたよ」と話しかけているのが、エッド。ジョンと過酷な体験を共にしていく大事な仲間である。

②クラスターという人物

クラスターは自分の娘を妻にして、その娘を妻にしてを繰り返している。では、男の子が生まれた場合はどうなるのか?

③マンス・レイダー

以前、ロブたちに捕まった野人が言っていたマンス・レイダーと言う名前。彼は、元はナイツウォッチで今は野人を率いる立場にいることがわかる。野人たちは、ナイツウォッチのことを「鴉」と呼ぶ。

④ジリ登場

クラスターに「ここで満足だと言ってやれ」と言われている、妻であり娘の少女の名前はジリ。クラスターの家に暮らす少女のなかで一番、注目していてほしい人物。

⑤ロード・オブ・ライト

紅の女祭司は言う「古の書によれば、戦士が炎から燃える剣を引き抜く」と。パイクの包囲戦でミアのソロスが燃え立つ剣で襲ってきたということと、何かつながりがありそうだ。

⑥スタニスの軍議で明らかになったレンリー軍の優位性

味方は多く、タイレル公とターリー公もついている。タイレル家はロラスの家、ターリー家はサムの家である。

⑦紅の女祭司

毒を飲んでも死なない彼女は一体何者か?

 

 

①「北の王」ロブ・スターク誕生

キング・イン・ザ・ノース。旗手たちは剣を抜き地に突き立て、声をあげる。このシーンは、ネッド・スタークの息子として育ったものには、とても重要なシーンであるので、覚えておいて欲しい。

②ランセル・ラニスター

サーセイとは、ただならぬ関係の青年。彼はロバート王の従士でいつも怒鳴られていた青年だ。ロバートが亡くなった狩りにも同行していて、ワインを持っていた。

③上級学匠パイセルが見てきた王

エイリス・ターガリエン「彼は元来魅力的な男であった。だが私の目の前で変わり、炎と血の夢に心を蝕まれてしまった」

ロバート・バラシオン「強靭な戦士で別種の獣だった。だが玉座を勝ち取ることと、国を治めるのは別のこと。男は面頬をおろして人生を生きるというが、それですぐ側の敵に気がつかないこともある」

④アリアとジェンドリー

ネッドの子供とロバートの子供が共に旅をする。その事実は絶対に知られるわけにはいかない。

アリアに突っかかってきた太った少年の名前は通称「ホットパイ」。

⑤ジョン、モーモント総帥と共に壁の北へ

この段階でナイツウォッチの敵となるのは、野人とホワイトウォーカー。目的はベンジェン・スタークを捜し出すこと。

 

①ヴァリスが願うこと

以前には自分は誰かに仕えているのではなく国家に仕えていると答えたヴァリス。ネッドに本当の目的は何かと問われ、平和と答える。

②スタニスの進軍

ロバートの弟、スタニスとレンリー。ネッドの息子ロブ。ジョフリー王を認めないものたちが次々と進軍を始める。

③ウォルダー・フレイが初登場

④長い鉤爪(ロングクロウ)とモーモント総帥とジョラー

ロングクロウはヴァリリア鋼でできている。モーモント家が5世紀にわたり伝えるもの。「家名を汚したジョラーも受け継いだが、逃亡前にこれは置いていった」と語る、モーモント総帥。ここで、モーモント総帥とジョラー・モーモントが正式に繋がる。彼らは親子の関係である。

柄の部分は、モーモント家の熊から、スターク家の狼に変えられた。

ヴァリリア鋼でできているものと言えば、ブランの暗殺未遂に使われた短剣もそうであった。ヴァリリア鋼が持つ特別な性質については、今後明らかになる。

⑤フレイの出した条件

ウォルダー・フレイは橋を渡らせる条件として、合戦ののちロブに自分の娘と結婚することを求めた。橋を渡らなければ進軍できない以上、ロブとキャトリンは飲まざるを得ない。

⑥学匠エイモンの正体

狂王エイリスの父、エイゴンの兄が学匠エイモンである。デナーリスから見ると、祖父の兄にあたる。

⑦ブロンは壁を越えた?

仕事で壁を越えたと言っているが、果たして。

⑧ネッドを処刑した人物

彼の名はイリーン・ペイン。

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